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ベンチャーとスタートアップの違いとは?目的・収益性・環境などをご紹介

就職活動をきっかけに「ベンチャー企業」や「スタートアップ企業」に興味を持たれる方もいらっしゃると思います。「創業して間もない企業」と混同して捉えがちですが、ベンチャーとスタートアップでは様々な違いがあり、入社をすることで得られる環境にも違いがあります。


今回はベンチャーとスタートアップの違いと、それぞれの職場環境についてお伝えしていきます。
・ベンチャーに行くか、スタートアップに行くか悩んでいる
・ベンチャーとスタートアップの違いが分からない
という方は、ぜひお見逃しのないようご覧ください。


ベンチャー・スタートアップの発祥の違い

「ベンチャー」・「スタートアップ」という言葉には、それぞれ発祥があります。
ベンチャーは、日本でつくられた和製英語になります。海外で「ベンチャー」というと「ベンチャーキャピタル(有望な企業に投資する金融機関)」を意味するのが一般的です。一方でスタートアップは、GoogleやAppleなどの大手IT企業が本社を置くアメリカ・シリコンバレーで使われ始めた英語として日本に入ってきました。

またアメリカでは2000年以降に、日本では2010年代以降に創業した、急成長を目指す企業のことをスタートアップと呼ぶようになりました。例えば、マイクロソフトやオラクルはベンチャーキャピタルから資金調達をして上場していますが、当時はスタートアップという言葉は存在せず、スタートアップと呼ばれることはありませんでした。

そもそも独立系ベンチャーキャピタルと呼ばれるような、スタートアップに投資するファンドが立ち上がったのは2000年前後です。段階的な株式発行と資金調達を繰り返す形での会社立ち上げが日本で一般化したのは、2010年以降です。資金周り立ち上げ方法、スピード感などの性質が異なるあり方に、「スタートアップ」という新しい用語が定着しました。

官公庁や大手メディアは、一般的な用語となるまで新語を採用しない傾向があるため、新聞や公的文書などではスタートアップという用語よりもベンチャー企業のほうが一般的です。

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ベンチャー・スタートアップの目的の違い

ベンチャーは既存のビジネスモデルを刷新し、作り変えることで、新しい価値を提供し、より収益性の高いビジネスにしたり、スケールさせることを目的にしています。

一方でスタートアップは、サービスが軌道に乗るまで赤字が継続することが多く、この期間は資金をベンチャーキャピタル等から調達できるかが、企業の存続に関わります。また黒字化になったとしても早期のスケールを目指すので、追加で資金調達を実施し企業価値を拡大させ、Exit(株式公開または事業売却)します。

ベンチャー・スタートアップの収益性の違い

ベンチャーは、銀行からの融資や公的な助成金のみで会社を立ち上げ、早期の黒字化と着実な成長を重視し経営を行うことも多く、長期的な成長を遂げるケースが多くみられます。

一方でスタートアップは、株式の新規発行による資金調達を行っていることがほとんどです。サービスが軌道に乗るまで赤字が継続することが多く、この期間は資金をベンチャーキャピタル等から調達できるかが、企業の存続に関わります。また黒字化になったとしても早期のスケールを目指すので、追加で資金調達を実施し企業価値を拡大させ、Exit(株式公開または事業売却)します。

ベンチャーとスタートアップの組織構造の違い

ベンチャーとスタートアップの大きな違いは、人が集まってから事業を始めるか、出来上がった事業に対して人が集まるかとも言われています。

スタートアップでは、人を集めてチームを形成し、そのメンバーを基に事業を行うことがほとんどです。なのでチームに所属する人の多くは即戦力とし事業創りに貢献できる人です。事業モデルにもよりますが、開発担当・デザイン担当・ビジネス担当などがおり、1人1人のパフォーマンスが事業を大きく左右します。

ベンチャーでは、組織を構成する人の多くが、掲げている事業に共感した人で構成されています。中長期的な事業を計画しているため、即戦力だけでなく、育成が必要なメンバーも比較的受け入れやすいと言えます。

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ベンチャーに入社するメリット・デメリット

新卒でベンチャー企業に入社するメリットは、フィードバックを得ながら、ストレッチした目標に向けて経験が積めること。また実力主義の会社が多いため、成果を出せば年齢に関わらず新たなチャレンジができる環境であることが挙げられます。

一方で大手企業に比べると、会社組織の未熟さから、基礎的なことから長期間で教え込まれるような研修体制は整っておらず、就社後からすぐに主体性をもって自走することや、業務を行いながら学ぶことが求められます。

スタートアップに入社するメリット・デメリット

イノベーティブを実現することを志すため、革新的なサービスを生み出す瞬間に立ち会える可能性があります。
一方でスタートアップは新卒採用をしていない企業が多く、長期的な経営よりも短期的な爆発的成長が重要視されるので、即戦力になる高い能力を持つメンバーで構成されます。
そういった環境下では、新入社員に向けて、適切なフィードバックを行う余裕がない場合があり、成長環境が整っているとは言い切れません。

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就活生のなかには、仕事内容や業界など分かりやすい情報に目が行きがちであったり、企業の語る”夢”に魅力を感じる方もいらっしゃると思います。
ですが、成長のファーストステップである新卒キャリアにおいては、自分が求める成長環境なのかを見極めることも大切です。組織が目指す方向や体制によって、経験できる環境は大きく変わります。悔いのない就職に向けて、改めて組織の在り方にも視野を広げてみてはいかがでしょうか。

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