現状維持は敵。日々+1の行動を続け、価値あるプロダクトを開発する。
こんにちは!ネクストビート広報担当の仙田です。
ネクストビートは、「人口減少社会で必要とされるインターネット事業を創造し、ニッポンを元気にする。」をミッションに、「ライフイベント」「地方創生」「グローバル」の各領域でユーザーへの提供価値を日々追求しながら、プロダクトの質の向上をおこなっています。
今回は、ネクストビートでの成長についてエンジニアの富永さん、中村さんにインタビューしました。カオスな状況を何度も乗り越えた二人に仕事への向き合い方や、Grade※をあげていく上で重要になった日々の行動について伺いました。
※Grade要件:ネクストビートは、Grade評価基準に基づき、6段階からなるグレード制を設定しています。
<経歴>
(右)富永 孝彦 Platform プリンシパル
大阪経済法科大学法学部卒業後、新卒で不動産業界でセールスに従事。並行してプログラミングスクールに通い、アプリケーション開発を学ぶ。その後、2020年4月にネクストビートへ中途入社。入社後は、同社の多様なプロダクト開発に携わり、2022年下半期ベストクリエーター賞&ベストチーム賞を受賞。現在は、共通基盤開発などを推進するプラットフォームチームのプリンシパルとして従事。
<経歴>
(左)中村 駿汰 Platform プリンシパル
国立佐世保工業高等専門学校卒業。前職ではチームラボ株式会社にて、Webアプリエンジニアとして、システムの設計から運用までを行う。その後、2020年10月にネクストビートへ中途入社。新規事業開発に貢献し、2022年上半期ベストクリエーター賞を受賞。現在は、富永と共に社内のAI開発組織(NB AI Innovation Hub)と連携して、社内・社外にAI活用・組み込みを推進するプラットフォームチームのプリンシパルとして従事。
カオスな状況下でも、ミッションを最後まで遂行しきるという気概
仙田:富永さん中村さん、本日はよろしくお願いいたします。富永さんはベストクリエーター賞とベストチーム賞を、中村さんはベストクリエーター賞を受賞されていますが、その時のお話しをベースに色々と伺いたいです。
富永・中村:よろしくお願いします。
仙田:受賞は2022年の出来事ですが、改めて当時を振り返って当時のことを聞きたいです。何が評価され受賞に至ったのでしょうか?
中村:私は、当時新規事業だった「保育士バンク!パレット」の立ち上げ時の経験を評価していただきました。
また、新規プロダクトを開発したという点だけではなく、パレットを開発する中で見つけた課題と、その改善策を標準化して他のプロダクトにも展開した点を評価してもらったと思っています。
ネクストビートの開発フローで、当たり前になってしまっていることだけど、不便だと思うことに、目を向け改善しました。
具体的な例として、パレット開発においてデプロイが2回に1回失敗するという事態が起きていても誰も直すことなくその状態のままでしたが、私がそれを改善し改善方法を全プロダクトに共有したことがあります。
他には、ドキュメント整備が課題だった場合には、ソースコードからドキュメントを自動生成できるシステムを導入して、これも他のプロダクトにも共有しました。
仙田:新規プロダクトを構築するという業務スコープに閉じず、開発組織としてインパクトのある課題を主体的に打破していたのですね。新規事業もたった1人で開発されていたとのことですが、当時の状況を詳しく教えてください。
中村:立ち上げ当初「保育士バンク!パレット」について、何を作るかすらも決まっていないところから始まりました。厳密には、要件を決めるPdM、エンジニアの私とデザイナーの合計3名でプロダクト開発を開始しました。
仙田:たった3人で作っていて、ぶっちゃけしんどいと思ったことはなかったですか?
中村:うーん。もう無理だ!きつい!とかは思っていなかったですね。
さらにいうと、開発要件がほぼ決まってきた段階でPdMの方が担当から外れることになったので、そこからは私とデザイナーの2人だったのですが、その時もしんどいとは思っていなかったと思います。
もちろん、開発することの要件をエンジニアの私とデザイナーの2名で決めていく必要がある場面では「どうやって決めていけばいいんだ?」と壁にぶつかりはしました。それでも、仕事ですし与えられたミッションは果たすべきだと考えていました。
そこからは、PdM不在のため管掌役員と直接やり取りしていたのですが、その際の相談の仕方を「どうすればよいでしょうか」ではなく、自分の考えを持ったうえで「こうしたほうが良いと思う」を伝え確認していただくスタイルに進化させました。
仙田:困難が立ちはだかる中で、最後までこのミッションを自分がやり切るという気概を持ちながら「どうやったらできるのか?」を具体的に考え自分事化して、ラストマンシップを発揮されていったのですね。
入社半年で新規事業を1人で開発。足りないスキルは人の2倍やって補う
仙田:富永さんにも、受賞に至った背景について伺いたいです。
富永:私は、シンガポール事業と保育士バンク!の技術移行のヘルプ・おもてなしHRグロース開発のヘルプ・Scala3プロジェクトなど複数の事業を進めていたことを評価していただきました。
私も、この受賞よりも前に新規事業立ち上げを経験しているのですが、その時の経験が活きていたのだと思います。
仙田:富永さんも新規事業立ち上げに携わっていたのですね。詳しく教えてください。
富永:入社半年後に新規事業立ち上げの話があがり、立ち上げをやりたい人と公募がかけられたので「やります!」と手を挙げたのが始まりです。
なんと、私も1人で開発をすることになりました。当時は「1人ってまだエンジニアになって半年しか経っていない私が?!」と正直驚きました。
仙田:富永さんもたった1人で始められていたんですね...!
富永:そうですね。当時、既存コードへの追加開発しかやったことない自分にとって0からアプリケーションを作るということは謎がいっぱいでした。
進め方もわからなかったので、当時のCTOに「テンプレートをベースに作っていくのか」と聞いたのですが、そうではなく「必要なファイルを1つずつ作っていく」と言われて「新規でプロダクトを作るのはこんなに泥臭いのか!?」と思いながら取り組んでいました。
ファイルを1つずつ作るには、どれがなんのためにあってどれとどれが影響しあってるのかを全て把握しないといけないので大変でしたが、自分の作っているものをちゃんと理解して作成できるようになりました。
今思うと、テンプレートでベースを作っていたらいい感じに作られてしまうため、あまり深く調べることはしなかったと思います。
後になって、やはり他の先輩たちはファイルを1つずつ作るなんてことをしたことがないとのことだったので、当時のCTOが私にちゃんと理解をして作れるようになるために課した任務だったのだと気づきました。
最終的には新規事業の全てを担当することになり、無事リリースまで完了できました。この新規事業は自分を大きく成長させてくれたと思います。
仙田:1人でしかも泥臭く1ファイルずつというのは負荷も大きかったと思いますが、富永さんも中村さんも負荷がかかる状況下で「永遠ベンチャー※」を体現されています。どうして行動をし続けられたのでしょうか?
※NEXTBEAT IDENTITYというネクストビートのCultureの1要素。永遠ベンチャー「ゼロから何度でも挑戦し、カオスを楽しみ続けよう」
富永:エンジニアとしてプロダクトを創ることに何よりも楽しさややりがいを感じているからだと思います。
自己満足で良いのであれば止めるも続けるも自由ですが、我々はユーザーのために価値あるプロダクトを開発し続けるという責任があるので、行動を止めることは考えもつきません。
中村:私は、仕事だから当たり前という考えが根本にあります。さらに、なぜ当時頑張れたかというと、シンプルにScalaやAngularという自分が使ったことが無かった言語やフレームワークなどの技術を新たに学んでいくのが楽しかったからだと思います。
新しい技術を学ぶことで、自分のアプローチの幅が広がり、誰かに何かを創りたいと言われたときや自分が何かを創りたいと思ったときに、イメージが湧きやすくなります。その体験が増えれば増えるほど成長を感じられます。
普段プロダクト開発していると、既にある機能を改修したりバグを直したりすることが多いと思いますが、その既存のコードを改修するのと1から創り上げるのでは自分の成長スピードも全く異なります。1から自分が明らかに書けるようになっていくことが純粋に楽しかったですね。
仙田:新しい技術を学ぶ楽しさと、目の前のことに集中することで行動し続けられたのですね。仕事に対する情熱と責任感が、富永さんと中村さんの行動を支えていることがよくわかります。
日常の業務で+1の学びを取り続け、全社に貢献する
仙田:最後に、富永さんも中村さんも、メンバー層からスタートして現在はプリンシパルとして従事されていますが、自身の市場価値を高めていくために仕事で大事にしていることを教えてください。
中村:「定常業務からいかに飛び出していけるか」ということを常に意識しています。
プロダクトに属して、その課題を解消するために振られた仕事をこなすのは当たり前です。その当たり前の仕事の中でさらに自分で新たな課題を見つけて、その新しい課題に取り組んでいくことを大事にしています。
例えば、やったことに類似する仕事をする場合、あえて自分が使ったことがない技術を使ってみる等、常に+1学びを持ち帰ることで、今必要でなかったとしても、武器が増えるのでいつか新しいものを作るときや自分以外の誰かの役に立つこともあります。
目の前のことをこなすのではなく、視座を上げて取り組んでいくことが大事だと考えています。
富永:ネクストビートには、エンジニア未経験で一番下のGrade6から第二新卒で入社しました。入社したら周りが学生の時からプログラミング経験がある方や有名大学出身の方しかいない環境だったので、プログラミング経験ではこの人たちには勝てないと思いました。
ですが、純粋な技術力は人の倍をやれば差は詰められると思っています。これは今も続けているのですが、業務時間以外に月100時間以上プログラミングをしていました。
具体的には、会社で運用している仕組みを理解するために全く同じ構成を構築して、ブログで発信したり社内で共有してアウトプットをおこなったりしていました。
仙田:業務時間外に100時間以上!他に意識的に取り組んでいたことはありますか?
富永:他の方のプルリクエストを見て勝手にレビューをしたり、上司に「他に仕事はないか」と積極的に自身の担当プロダクト以外のタスクもやっていたりしました。
常に劣っているというプレッシャーがありましたが、それを打破するのは己の行動あるのみだと考えていました。これは今も大事にしている考え方です。
現在は、外に学びに行くことを意識しています。世界の最先端は常に進化しつづけているので、ネクストビート内で使われている技術だけを使い続けていると、相対的に退化していくことになると思っているからです。
世の中に同じような困りごとを解決しているプロダクトが絶対あって、それらをもっと取り入れていく姿勢が大事です。
もっとこんなものを創りたい!と思った時に、ネクストビートが採用している言語の範囲内でできることのみを行うというだけでなく、外からツールを自分で探して使ってみて会社に持ってくる。そういう+1のスタンスが市場価値を高めていくことに繋がるのではないかと考えています。
仙田:富永さんと中村さんに共通するのは、現状維持を良しとせず、常に新しいチャレンジを続けていることですね。日常の業務の中で+1の学びや経験を自ら取りに行くことが非常に大切だということがわかりました。富永さん中村さん、本日はありがとうございました!
富永・中村:こちらこそ、ありがとうございました!
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