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オールインハウスによるこだわりのコンテンツ・プロダクトづくりと職種間シナジーの創出

こんにちは、ネクストビート広報の石毛です。

ネクストビートは、「人口減少社会において必要とされるインターネット事業を創造し、ニッポンを元気にする。」というミッションを掲げています。このミッション実現に向け、ライフイベント領域・地方創生領域・グローバル領域の3領域でビジネスを展開しており、それらをオールインハウスで運営しています。
本記事では、オールインハウスによるプロダクト開発やコンテンツ制作について詳しく紹介していきます。

■顧客への価値貢献に直結する機能開発・ユーザビリティの追求

プロダクト開発体制は、1プロダクトにつき2〜4名のエンジニアと1〜2名のデザイナーで構成されています。
フィーチャーチームでの開発割合が100%であり、ユーザーの実際の声が聞けるユーザー会にはエンジニアやデザイナーも同席し、リアルな声を反映した新規機能開発や機能改修がおこなわれています。

また、エンジニア出身のCPO(Chief Product Officer)による「誰のどんな課題を解決するか」の認識を揃えるためのワークショップの開催等、自身が創っているものが顧客の課題解決にどうつながるのかを全員が意識して取り組んでいます。
実際にどのように開発に反映しているのか、CPOの川井さんとプロダクトマネジメントの工藤さんにお話をお伺いしました。

石毛:ユーザーからのフィードバックは、どのようなプロセスでプロダクト開発に反映をしていますか?

川井:保育施設専門の職員エンゲージメントツール「保育士バンク!パレット」においては、このツールを利用している保育施設や企業側に直接ユーザーインタビューを実施し、そこで受けた意見を改善に役立てています。

ユーザーインタビューは、CS(Customer Success)チームと連携してリモートでおこないます。このプロダクトは保育士の業務パフォーマンスを向上させるためのデータ分析機能を提供しているのですが、例えば、そのデータ分析機能を使用している施設に対して、具体的な使用シーンを教えていただき、どのような点が使いにくいかや、どのような機能が追加されると便利かといった改善希望をヒアリングします。その後、システムで解決できそうな課題をチームで共有し、共通認識を持てたら開発を進め、プロダクトの目的である保育士の成長をサポートする環境づくりに近づけていっています。

石毛:ありがとうございます。他のプロダクトに関してもお聞きしたいのですが、「KIDSNAシッター」においては、ユーザーのフィードバックはどのように開発に反映されているのでしょうか?

川井:ベビーシッターマッチングサービス「KIDSNAシッター」では、保護者側とシッターの双方にユーザーインタビューとアンケートを実施しています。
ユーザーインタビューは定期的におこなっており、この段階ではユーザーがどのような思いでサービスを利用しているのか広く浅くヒアリングします。

次に、サービスの使いにくさについて仮説をいくつか設定し、それを踏まえてインタビューをおこない、ユーザーの課題や困っていることを確認します。この過程で仮説通りの問題が明らかになることもあれば、全く異なる視点から新たな課題が発見されることもあります。

石毛:ユーザーからの改善要望はどのようにして開発チームに共有されるのでしょうか?

川井:ユーザーからの改善要望はプロダクト開発責任者が集約し、セールスマネージャーと共有します。セールスマネージャーは過去にベビーシッターとして働いた経験があるため、具体的で解像度の高い議論ができています。

さらに、改善アイデアがある程度形になったタイミングでデザイナーもインタビューに参加しています。デザイナーはリアルタイムで細かいデザイン修正をおこないながら、ユーザーの要望により近づけていきます。

石毛:とても色々な職種の方々が関わって連携し、シナジーを生み出しているのですね!そのようなプロセスを通じて得られた改善点が、どのようにプロダクトに反映されるのか、具体的な例を教えていただけますか?

工藤:以前ユーザーインタビューをした際に、マッチングが成立するまでに保護者とシッターの間で予想以上に多くのメッセージのやり取りが発生していることが判明したことがありました。マッチング前の段階では、子供の年齢や住所などがわからないため、必要な情報をユーザー自身が相手にヒアリングしなければならないことが原因でした。
これを踏まえ、ユーザーがマッチング前に知りたい情報を調査し、情報の透明性向上に向けた施策を推進しています。

石毛:ユーザーが困っていることが何なのかを知ることはとても大事なんですね。CPO主催によるワークショップの狙いについてもお聞かせください。どうして「誰のどんな課題を解決するか」の認識合わせを重視しているのですか?

川井:プロダクト開発においては、エンジニアがチームに多く在籍するため、アプリケーション開発が得意な人は多いですが、顧客の課題を特定・解決し、事業として成り立たせるという観点では、まだまだスキルが足りていないと感じています。

どれだけ時間をかけて、品質高く仕様通りにプロダクトを開発したとしても、ユーザや顧客が必要としていなければ、そこからアウトカムを生み出すことはできません。どう作るかも大事なのですが、それ以上に、誰のために、何のために、何を作るかを大事にしていきたいと考えています。


■価値貢献にこだわったコンテンツを自社内で制作

続いてコンテンツ制作についてご紹介します。
ネクストビートのコンテンツ制作体制は、動画、デザイン、ライティング全てのクリエイティブ領域において、企画〜制作までを社内で一気通貫で対応できる体制です。

コンテンツは専門家のエビデンスに基づいて制作しており、情報の信頼性を担保しています。大手企業のTVCM・Web広告を多数プロデュースしたCCO(Chief Creative Officer)によるクリエイティブ職向けの勉強会も定期的に開催されています。

石毛:子育て情報メディア「KIDSNA STYLE」が専門性の高いコンテンツを制作し世の中に発信することで、ネクストビートは顧客にどのような価値を提供していますか?

加藤:「KIDSNA STYLE」のコンテンツは、新たな発見や意外性などまだ顧客自身が気づいていない部分に気づきを与えるコンテンツとして制作をしています。
子育てや保育業界に関する事業を展開するネクストビートだからこそ「KIDSNA STYLE」は社会や子育て、保育、教育に関する情報や問題提起、考え方の選択肢を提案できると考えています。

石毛:ネクストビートが持つ専門性の高い知見が、「KIDSNA STYLE」をより価値のあるコンテンツにしているのですね。では、読者からはどのような声が届いていますか?

加藤:KIDSNAアンバサダー(※)の方々からは、KIDSNAの記事を読んで「選択肢が広がった」「こういう考え方もあるのか」と気づくきっかけになったというお声をいただいたことがあります。今の世の中って情報をどれだけ多く持って、どう自分が扱って選択して行動するかが非常に重要なので、その情報という部分での接触をたくさん作っていけるといいなと感じています。
※KIDSNA STYLEを一緒に盛り上げ、情報発信をしながら全国の子育て層を応援するママパパのみなさん

石毛:ありがとうございます。では次に「KIDSNA STYLE」では情報の信頼性を高めるため、どのような専門家や著名人と協力していますか?

加藤:医師や大学教授からメディア露出している専門家、文化人など企画に応じた様々な方が関わっていますが、そのなかには保育、子育てのシナジーを感じてくださりKIDNSA STYLEに何度も出演いただいた方もいます。また、その方はHB総研(※)にもご出演されています。
※ネクストビートが運営する保育業界に特化した調査・研究機関

石毛:他にはどういった方がいらっしゃいますか?

加藤:その他でいうと、海外の大学で教授もされている方にオファーした際に一度お断りされたのですが、弊社の事業やKIDSNA STYLEの目指すビジョン、出演すべき理由をお伝えしたところ承諾していただけました。子育て系ではまだ全然出演していない時代だったので、今振り返っても思い出深いです。

そして最後は、メディア初期からご出演頂いている方です。SNSでも顔出しをしていない時代からなので、結構付き合いは長いのですが、ご自身が出演していない記事もチェックしてくれていて、コメントを貰ったりもします。また、企画のアイデアを一緒に考えてくれたりします。対談相手のキャスティングの部分でも協力をしてくれました。

石毛:メディアで活躍している著名人の方もいらっしゃるのですね。そうなるとやはりコンテンツの質の担保が重要そうですよね。クリエイティブ領域において企画〜制作までを一気通貫で対応することは、質の担保には必須だと思いますか?

加藤:その通りですね。インハウスだからこそ実現できている質の担保だと思います。
外部の方にお願いすると、どうしても作業の分断が多いので、なかなか浸透しなかったり、意識をつけるのも難しいと思います。
インハウスだと細部に渡って、すり合わせや振り返りを日頃からできる、また知見を元にどんどんブラッシュアップできるというのが強みになっていますね。

コンテンツを見ている外部の方に、どうやってクオリティ担保しているのかは結構よく聞かれるのですが、その点は他の子育て系のメディアとも差別化できる部分だと感じています。

■職種の垣根を超えた協働で生まれる価値

石毛:職種混合のチームを組む事業運営体制なので、業務を通じて様々な職種の知見を感じ取ることも多いと思います。そこで、異なる専門性を持つ川井さんと加藤さんにお伺いします。
お二方が一緒にチームを組んだ際に感じたエピソードがあれば教えてください。

川井:同じ企画職で、どちらもユーザー起点でアイデアを考えているものの、バックグラウンドによって出てくるアイデアやアプローチの仕方が大きく異なるのが面白いです。私はエンジニア出身のため、データや原理原則、仕組みとして成り立つか、継続性があるか、または逆に作らずに済ませるにはどうすれば良いかなど、制約とセットで企画を固く考えることが多く、柔軟性に欠ける部分があります。

一方で、加藤さんはクリエイティビティが高く、どんどん新しいアイデアが出てくるタイプです。子育て関連のプロダクトを作っていることもあり、親として当事者意識を持った課題への解像度や世の中のプロダクトへの関心が高く、「こうすると良いものができそう」までの速度が非常に速いです。私自身では思いつかないようなアイデアも多く、勉強になります。

思考やアプローチは異なるものの、コミュニケーションの頻度は高く、解決したい課題や提供したい価値に対する共通認識は持てているため、お互いの得意な領域をうまく融合させながら施策を前に進めていけるところが面白いなと思います。

加藤:年齢や役職など関係なくフラットに話せるというのがまず、ネクストビートらしさだと思います。
川井さんは開発出身でプロダクトを見ているのでユーザーに価値を提供するためにはどうすればいいかという視点で「仕組み」をとにかく創りますよね。
一方でコンテンツ側は「しかけ」でユーザーとのタッチポイントを創出しています。

「しかけ」でユーザーと接触し→「仕組み」で行動に繋げる

同じプロダクトを見ていますが、それぞれの専門分野が違うので、1つのものを見ていても異なる角度からの意見が出ることもあり、とても勉強になりますね。思考もロジックとクリエイティブ、タイプも理性的と感情的、そういう異なる視点だからこその良さはとてもありますし、どんどん知の領域も増えていることに気づきます。

あと、これは私の話ですが、これまで経験した会社でも、エンジニアの方と仕事で話すことは多々ありましたが、ネクストビートのように気さくに相談やアイデアをぶつけることはありませんでした。その壁がないからこそ、新たな施策が生まれやすいのかもしれないと感じています。



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